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名張発・
「ゆるやかな協働を考える市民会議」
事業説明会
第1回会議
第2回会議
第3回会議
第4回会議

   
       〜市民/市民団体等との意見交換会資料(中間まとめ)〜


1.行政と市民との役割分担について
(1) 「ゆめづくり交付金制度」から見えてきた名張市の宝物―地域のことは地域の住民で―

ゆめづくり交付金制度の導入を一つの契機として、地域が確実に活性化しています。
この制度を通じて、地域を担う主体は行政ではなく住民がふさわしいことを、住民自身が自覚するようになっています。地域の課題に住民が主体的に関わっていくことで、多くの住民の地域への関心が高まり、地域がよくなっていくことを経験したからです。


住民が主体的に地域づくりに参加してどのようなプラス要因があったのか、そのことについて、参加者の意見は次のとおりです。
@ 市民の中でも主体的な市民とそうでない市民がいる。たとえば、行政は会合を呼びかけても出てこない市民に不満を持っている。でも市民は主体的に参加すべきだという理念でものを片付けるのではなく、どうして出てこないのかという検討からスタートし、市民の実感を伴う議論に近づける必要がある。
A 最近は、会合に多くの住民参加が見られる。そして、会議が終わってもその後、地域ではその議題が住民間の話題になっており、不満や批判から参加型に変わってきている。
B 名張から地域交付金を一括してもらったが、使い道は地域で決めてといわれた。ところが地域は年中行事が決まっている。例えば敬老の日には、70歳以上の高齢者に一律2千円を支給していた。地域に決めろと言われて、会議を何度も開催し総意を作ろうとしたが地域の課題は拡大している。だから、減額提案をしたところ、市民から「今までもらっていたのに何で!」と強い反発を受けた。しかし、最後には協力してもらった。
C 今まで当地区の公民館職員は3人でした。地域づくり委員会に委託されてから職員は8人体制になっている。だから、休祭日も開けているし、閉館時間も夜9時近くになっている。
D 公民館の人件費が以前の70%で賄っているので30%のコストダウンになっている。
E みんなでワイワイガヤガヤと意見交換していることは全て地域では大きな問題の議論だと思っています。新しい公という抽象的なものではなく、今地域の中で起こっている問題が、新しい公を示唆している。だから地域住民が主体となった議論の意味あいが大きい。
F 公園整備に関する説明会を開催すると、行政がやると陳情合戦や文句をつける会になるが、住民がやると同じ住民同士なので、話が実質的なものになる。

(2)地域のことは地域の住民が担っていくために欠けているもの―持続可能性を支えるしくみ―

地域住民が地域ビジョンを自ら考え、安心した暮らしを保持するために支え合っています。しかし、その推進役はボランティアによって賄われており、またその活動は年中無休状態です。ですからこれまではよくても、今後の継続性に不安が増しています。
「新しい公」「協働」という価値を生み出すためには、それを支える人(リーダー)と資金、情報といった資源の確保と、それらによる持続可能な組織づくりが求められています。


住民が主体的に地域づくりに参加してどのような問題点があったのか、そのことについて、参加者の意見は次のとおりです。
@ 役割分担と資金との関係は特に重要であるが、この点については何も触れられていない。
A 地域づくり委員会の役員は無報酬のうえ、夜遅くまでかかわっている。こんな状態では続かない。それと、この交付金の制度が期の途中から導入されてきたことから総会で決めた子ども会、老人会などの取り扱いについて非常に困惑した。地域の中で行事とされているものはやめられない現実があり、役員報酬の話は地域では怖くて話せない。
B 今行政でやっていることを地域に委ねていくことで、人も人件費も減っていくことですから、今後は地域づくり予算をどのように増やしていくのかとか、大体ボランティアは継続性に乏しいので、今後は無償ボランティアではなくて有償ボランティアにシフトして、長く関わっていただいて責任感とか使命感を養っていける仕組みが大切だと思います。特に後継者づくりという観点からも地域づくりを考えていかねばなりません。もし、手弁当でやっていただける方がいなくなったとき、地域は交付金を使って事業を進める人がいないことになります。ですから、現在進めている交付金の使途についても含めた予算の仕組みを進化させて行かないといけないと思うんです。
C 14地区ありますが、地区間でばらつきが大きすぎる気がします。
D もっと地域でどんなことがされているのか知る必要があると思うんです。うまくいっている地域にリーダーがいる。うまくいっていない地域があるとしたら、どういう支援が必要なのか、どういう人的サポートが必要なのかをもっと探って行かないといけないと思うんです。現在、市が把握していないこと、地域ではこんなことをしてくれているのかということをきっちりと地域の現状を検証し直して行くことが大事だと思うんです。
E 名張市は地域内分権をどこまで考えているんですか?将来、例えば公園管理、道路管理まで展望してミニ自治体を考えているのであれば、行政内の仕事をどんどん渡していけばいいし、そうなると今のような無報酬や無償ボランティアに支えられた現状では継続が難しいと思うんですが・・・。

 (3)「新しい公」「協働」を進めるために―検証の道すじはどうあるべきか?―

〇 ゆめづくり交付金制度は、手探りで創り上げた制度です。まだまだ不安定なところもあります。今後住民が主体となった地域づくりをすすめる上で、何をどのように検証していけばいいのか、その道すじが見えずにいます。

参加者の意見は次のとおりであった。
@ 点検作業というか、今やっていることを検証する作業から入って行く意見はそのとおりですね。その点検作業は具体的にどのようにして行けばいいのでしょうか。大事なことで事実からスタートして現況で、何が新しい制度で変わっていって、どういう可能性が見えてきたところが名張での現状に踏まえた行政との関係のあり方ですね。地に足の着いた作業です。
A 名張市は、「新しい公」の将来的な行政と市民の役割分担のデザインを示していかないと・・・
B 行政職員も地域の一市民であるのにもかかわらず、一回も出てこないし、市民から質問されても黙っている。職員はコストがかかっているので、無駄があるのではないか。推進チームは8年前、地域からの要請で出来た制度だが、見直しが必要である。
C 推進チームはその地域の住民という側面もあり、先ほどの地域の現状チェックはその人たちにしてもらったらどうか。特に何がどこまでどのように進んでいるのかという視点は行政の人間でないとわからないこともあるんではないか。特に現状の点検作業は時間がかかるし、結構労力を要するので、この推進チームをそこに活かさない手はないなと思います。

(4)行政と市民との新たな役割分担を考える上で気をつけておきたいことー人権―

〇 地域には、障害者や母子家庭、外国人などが住んでいます。今後、役割が行政から地域に移行したとき、これらの方々の人権に対する配慮が後退しないようにしてほしい。

2. その他
(1)市民と行政との情報共有について

○ 名張市は積極的に情報公開・提供をしています。市民との情報共有は、合意形成を広げていく上でも重要です。しかし、現状ではまだ十分とはいえず、市民に対してよりわかりやすく情報を提供することは、市民と行政によって支えられる協働の出発点です。

 参加者の意見は次のとおりであった。
@ 総合プランを聞いていても、名張市の将来イメージが具体的に見えない。そして、読んでいても行政用語の意味合いがよくわからない。そんなことが市民参加を阻害する要因になっている。
A 行政と市民セクター間でも、概念のすり合わせがないので、食い違いの原因となっており具体的に分かりやすくしてあげないといけないと思う。例えば総合プランのことに関して市政用語サロンを設置して職員と市民が学ぶ場があればいい。
B 名張のホームページは部署によって情報提供のレベルがマチマチです。中に、事項書的なモノもあります。中身の議論がわからないで「意見をくださいと言われても困ります。」市民参加を促すためにも積極的に提供して欲しい。
C 情報共有で言えば、市民との情報共有もあるが、職員間の情報共有もあります。名張市の各部署が持っている情報が共有されていないのではないか。

(2)市民参加による行政職員評価の可能性について

〇 名張市が進める「新しい公」の協働具現者は名張市職員です。職員のやる気は、市民サービスの質を左右します。与えられた任務をこなすのではなく、市民の視点で、積極的に問題提起をしていく能動的な職員像や名張市の公を推進する職員の人事処遇制度の仕組みが問われています。

参加者の意見は次のとおりであった。
@ 行政職員の発言の中に、「わかりません」「勉強します」ということを良く聞くが、会議に参加して市民を前にどういう神経で言っているのか疑問に思うことがある。
A まちづくりに参加する職員、参加しない職員を、どのように評価しているのか。一生懸命やっても評価がなければやる気は低下するのではないか。
B 評価は、やった人に見える形にしてあげないとやる気は低下する。そうなると、やっても、やらなくても良かったらやらない。
C 仕事として一所懸命関わっているレベルから、地域の住民と一緒に達成感を感じたり、保有能力を発揮している職員がまちづくりに飛び込んでいくのも大切なことだとおもうですが・・・。
D 名張職員は千人近くいる。その人たちが地域でよい評価をされることで地域が良くなる。
E 何を言っても出てこない推進チームのメンバーが居て、職員評価の中でそこの点を入れて欲しい。
F 市民に評価されるとやる気が出る。仕事も効率的になるのではないか?
G 市民からの評価は重要であるが、具体的に何をどのようにしていいのか分からないという現状。
H 新しい公を担う職員像を市民とわいわいガヤガヤ検討することが重要と思う。

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