沖縄に引っ越したばかりの頃、市場やスーパーの野菜売り場に並ぶ青いパパイヤに驚いた覚えがあります。沖縄は熟す前の青いパパイヤを野菜として食べるのです!
青いパパイヤの旬と栄養
青いパパイヤの旬は7月から11月。沖縄はこの時期、暑いので沖縄産の野菜が品薄になります。そんな時に重宝する野菜として、琉球王朝時代から食べられていたとのことで、実は意外と歴史の長い食材です。
栄養は、「パパイン」「カリウム」「カルシウム」が多いのが特徴で、熟したものより、青いパパイヤの方が「パパイン」が多く含まれているので、むしろ青いパパイヤを食べたほうが栄養価が高いです。
「パパイン」とはたんぱく質を分解する酵素のことで、肉類などのたんぱく質の分解を助け、資質や糖質の分解にも働きかけ、エネルギーをうみ出すサポートをします。老化の原因となる活性酸素を除去し、アンチエイジング効果も期待できます。
カリウムやカロテンを多く含むことから、消化吸収を助け、疲労回復効果が期待されています。紫外線が強く、暑い沖縄での生活は疲れやすいですので、青いパパイヤを食べるのは理にかなっていると言えますね。
パパイヤイリチーのレシピ
イリチーとは炒めもののことです。チャンプルーとごちゃごちゃになりやすいのですが、正確に言うと、島豆腐が入っているのがチャンプルーで、入っていないのがイリチーですが、家庭料理なので細かいことは気にしなくてもいいですね。
材料
- 青パパイヤ
- ニンジン
- ニラ
作り方
- パパイヤは皮と種を取り除き、千切りにして水にさらし、アクを抜きます。ニンジンも千切り、ニラもざく切りにします。
- フライパンに油を敷き、パパイヤ、ニンジンを炒めます。
- パパイヤ、ニンジンがしんなりしたら、ニラを加え、塩コショウ、しょう油、かつおだしで味をつけます。お皿に盛り付けて完成です。
※パパイヤを切ると白い汁が出ます。この汁でカブレてしまう人もいるので、肌の弱い人は手袋を使ってください。
※豚肉やスパム、ツナを入れてもおいしいです。パパイヤの食感を楽しむため、炒め過ぎにご注意ください。
パパイヤサラダのレシピ
タイでも食べられているパパイヤ料理です。
材料
- パパイヤ
- ニンジン
- キュウリ
作り方
- パパイヤは皮と種を取り除き、千切りにして水にさらしアクを抜きます。
- ニンジン、キュウリも千切りにします。
- ボウルにしょう油、酢、砂糖、ごま油でタレをつくり、パパイヤ、ニンジン、キュウリと混ぜ合わせます。お皿に盛り付けて完成です。
パパイヤの煮物のレシピ
大根のような冬瓜のような食感のパパイヤなので、和風の味付けもぴったりです。
材料
- 豚肉
- パパイヤ
- ニンジン
- さつま揚げ
作り方
- パパイヤは皮と種を取り除き、ひと口大にカットして水にさらしてアクを抜きます。
- ニンジンは乱切り、さつま揚げはスライスします。
- 鍋にお湯を沸かし、豚肉、パパイヤ、ニンジンを入れます。アクが浮いてくるので、取り除きます。
- 野菜が柔らかくなったら、さつま揚げを入れて、酒、砂糖、しょう油、で味付けします。20分くらい弱火で煮たら完成です。
※インゲンなどの他の野菜で作ってもおいしいです。
便利なものも販売されています
包丁で千切りするのが面倒なら、しりしり器を使っても良いですよ。しりしりとはすりすりの意味で、沖縄の家庭には必ずあると言われる調理器具です
千切りにして水にさらしたり、カブレないように手袋をするが面倒という方には、カットパパイヤも販売されています。きんぴらごぼうセット、野菜炒めセットのようにフツーにスーパーで販売されています。
パパイヤ料理は居酒屋や食堂にも置いてありますし、学校の給食にも出ます。手軽に家庭で作れるので、暑い夏を乗り切るためにも、是非お試しくださいね!