誰もが子供の頃に歌ったであろう「どんぐりころころ」の童謡。どんぐりは身近にあるものって印象でしたが、沖縄ではとても貴重なものなのです。
どんぐりの木はない!?
どんぐりとは、ブナ科のブナ、カシワ、ナラ、マテバシイなどの木の実の総称です。つまり、”どんぐりの木”はありません。木によって、どんぐりの形や大きさも様々ですが、どれでも、どんぐりです。これ、知ってるとドヤ顔が出来ます。
私が本土に住んでいた頃は、町中の公園でも山のように、どんぐりが落ちていて小さな子供でも簡単に拾えましたが、沖縄ではあまり馴染みがないように思います。
沖縄でもマテバシイなどの木はあるのですが、他の木と一緒に生えているので、探すのはなかなか難しいようです。娘が幼稚園の頃、”どんぐりころころ”の歌を習う時に、先生がどんぐりを用意してくれましたが、これは本土から取り寄せたとか・・・。
そんなどんぐりとは縁の薄そうな沖縄県ですが、なんと日本最大のどんぐりがあるのです。それは「オキナワウラジロガシ」と言います。さらに稀な木なので、木のある所を知らないと探すのは難しいようです。
私は沖縄博物館・美術館の”ふれあい体験室”に展示されているのを見ましたが、本当に大きくて”栗”のようでした。
沖縄でどんぐりの見つかるところ
調べてみると沖縄では、ブナ科の木が生えているところが少ないです。山深くて、スポットに到着するのに難易度が高かったり、どんぐりの時期も限定的で、気軽に拾えるところは、競争率が高いので、「どんぐりって本土にしかないと思っていた」という沖縄県民も少なくないようです。
国頭村安田の伊部岳
伊部岳の入り口には「オキナワウラジロガシ」のあるところが地図で表示してあるのですが、「国指定の鳥獣保護区」のため、どんぐりの持ち出しが禁止されています。写真は撮れますが、大人でも厳しい急な坂道を登る必要があるため、単独での入山は控え、ツアーなどに申し込んでください。
県民の森
恩納村にある県民の森は、親子でもどんぐり拾いの出来るスポットですが、広ーい敷地なので木を探すのも大変、木のある場所がわかっても競争率が高いです。
- 住所:沖縄県国頭郡恩納村字安富祖2028
- TEL: 098-967-8092
- 開演時間:【4月1日〜8月31日】9:00~18:30(4月1日〜8月31日)/【9月1日〜3月31日】9:00~17:30
沖縄県立石川青少年の家
青少年自然の家も親子でどんぐり拾いのできるところです。こちらも競争率が高いようです。
- 住所:沖縄県うるま市石川3491-2
- TEL: 098-964-3263
沖縄のどんぐりを使って工作をしたよ
石川の青少年自然の家で集めたどんぐりを使った工作教室に娘と一緒に参加してきました。
材料はこちらです。
どんぐり、木の板、どんぐりの帽子、松ぼっくり、つまようじなど。
- まずはどんぐりにホワイトのマーカーやマジックを使って顔を書きます。
- 植物の種を耳に見立てて、どんぐりにグルーガンで接着します。
- どんぐりの”帽子”とつまようじでカサを作ります。
- 木の板の上にどんぐりや松ぼっくりを並べて、配置を決めます。
- グルーガンで接着します。
娘が作ったのはこちらです。
タイトルは「トトロが雪を見ているところ」だそうです。
グルーガンは接着力も強く、とても便利ですが、先端や出てきた接着剤は熱いのでヤケドに注意してください。
親子で”どんぐりころころ”を歌いながら、工作するのも楽しいですよ。是非どうぞ。