沖縄では七五三より十三祝い!違いやいつ頃行うイベントなのかをご紹介

七五三

お子さんのいる家庭では子供の健やかな成長を願う七五三は重要なお祝いですね。沖縄の七五三はどのようになっているのでしょうか?

沖縄では七五三より十三祝い

本土では七五三の年齢に近づくと、写真館を予約したり、女の子はずっと前から髪を伸ばしたり、子供の衣装や親の服装などなど準備に時間も手間もかけます。当日は着物を着て写真館で写真撮って、神社へお参りして千歳飴を頂きます。そのあと、家族で外食をしたり、中にはホテルでお祝いする人もいます。

沖縄でも七五三のお祝いはあります。ありますが、本土からの影響で行われるようになって来たので、本土ほど盛り上がっていないように思います。写真館で写真を撮るだけという方も多いようです。

というのも、沖縄では十三祝のほうが盛大に行われるからです。

十三祝とは?

十三祝とは、トゥジビーのひとつです。トゥシビーとは、生年祝いのことで、自分の生まれ年の干支と同じ干支の年にお祝いします。

例えば、戌年(いぬどし)なら戌年生まれの方をお祝いします。トゥシビーは数え年で、13、25、37、49、61、73、85、97歳の時に祝います。

最初のトゥシビーは13歳の時で「十三祝い」と言います。次回のトゥシビーは25歳ですが、その頃は女の子はお嫁に行っていることが多く、生家で迎えるトゥシビーは最初で最後になることから、女の子の十三祝いは盛大に行われ、写真館で晴れ着を着て写真を撮る方が多いです。

小学校でも十三祝いの行事があります。数え年とは誕生日ごとに数える満〇歳とは違って、生まれた時に1歳で、お正月を迎えるたびに1歳ずつ歳を重ねます。つまりは小学校5年生が十三祝いの年にあたります。

お祝いの内容は学校にもよりますが、子供たちの成長をつづったスライドショーや親からの手紙、エイサーや三線の演奏などと沖縄らしくもあり、感動的でもあります。

トゥシビーは厄年とはちがう?

トゥシビーを行う日は、旧暦の1月2日~13日です。トゥシビーの本来の意味は厄払いで、沖縄では自分の生まれた干支の年を厄年と考えていて、災いが起きないように神様にお願いをします。

厄年のような感覚ですが、本土の厄年とは年齢が異なります。ちょっとややこしいですね。沖縄では、年齢の話になると干支で答えたり、干支を聞いてくるオバーが多いことからも干支を大事にしていることがよくわかります。61歳からはお祝いの意味が強くなり、親族が集まって食事をしたり、ホテルでお祝いをする方も多いです。

トーカチもあります

トゥシビーとは別にトーカチもあります。鹿児島から伝わった長寿のお祝いで、旧暦の8月8日に行う88歳の米寿のお祝いです。トーカチとは升に入れたお米などを平らにならすために使用する道具のことです。長寿のお祝いなのに、トゥシビーではないって、ややこしいですね。

カジマヤー

カジマヤーとは風車のことで、97歳のトゥシビーのことです。「年をとると童心にかえる」という意味なので、子供のおもちゃである風車を持ち、華やかな衣装に身を包み、派手に飾り付けたオープンカーで地域をパレードします。地域をあげての大イベントで、近年ではライカムで行われたこともあるとか。カジマヤーはトゥシビーですが、旧暦の9月7日に行われます。

沖縄のイベントはややこしい

沖縄に住んでいるとイベントの日にちとか言葉が、ごちゃごちゃになりますね。一年に3回も生年祝いや長寿のお祝いが行われるので、ホテルには一年中「生年祝い」のポスターが貼られています。

ごちゃごちゃになりやすいので、ローカルテレビで放送される沖縄に関するクイズに、トーカチやカジマヤーが良く出題されるのです。

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